DA PUMPの『USA』をテレビで初めて目撃した時はちょっとした衝撃だった。
なんだこれは?
ダサすぎだろ。
しかもなぜに今アメリカ??
頭が痺れるような感覚に襲われた。
けれどもウケた。
セキセイインコも「カーモンベイビーアメリカ」と歌うほどの人気らしい。
今日の「ザ・カセットテープミュージック」でマキタスポーツが荻野目洋子の『ダンシング・ヒーロー』の解説をしていた時に「ダサカッコよさ」というのをこの曲がウケた要因としてあげていた。そしてカーモンベイビーアメリカにも当てはまる、と。
「ダサカッコよさ」とはNHKのど自慢で素人にいじられても耐えうる強さを持つ曲、盆踊りにも耐えうる曲、とも分析していた。
ダサカッコいい。
確かに。
稲垣潤一がウケて山本達彦がウケないのは何故だろう、と80年代ごろに不思議に思っていたことがあったが、ひょっとするとその辺りがキーだったのかもしれない。
山本達彦の楽曲で比較的売れた『ロンリー・ジャーニー』と『夏の愛人』は今思うと確かにダサかっこいい部類に入るように思う。
ダサさにはどこか人をワクワクさせたりホッとさせたりする魅力があるのかもしれない。ダサい要素がなくてカッコいいだけだとしらけてしまうのかもしれない。