rumipianoのへっぽこるみ日記。

即興ピアニストrumipiano(岡本留美)のブログです。日々のつれづれ、脳内日記(創作日記)、演奏会情報などを載せています。YouTube公開中(『youtube rumipiano』で検索)。ホームページは「rumipiano ホームページ」で検索するとご覧いただけます。お問い合わせはrumipianosokkyo@gmail.comまで。

つれづれ

最期の音は…

NHKスペシャルで『坂本龍一 ラストデイズ』を見た。 余命宣告を受けてから命を閉じるまでの坂本さんの様子を記録したドキュメントだった。 音楽を聴く体力がない、と言って手元にある音の出る小さなものたちに耳を傾けていた。 亡くなる数時間前には、ベッド…

不思議な感覚。

『カイエ・ドゥ・ルモワンヌ』というこども向けのピアノの小品集が全音楽譜出版社から出ている。 「カイエ」とは、フランス語で「出版社」を意味するらしい。 それほど厚くはないが2巻ほどある。 ルモワンヌ社から出ているフランスの作曲家によるピアノ用の…

セキセイインコにおける言語生成。

わが家のセキセイインコ、ピコちゃん。 ピコリーノが正式名だったがそのうちにピコ太郎になった。その直後に芸人のピコ太郎が出てきたのは驚きだった。そして結局は「ピコちゃん」に落ち着いた。 さて、そのピコちゃん。 オスのせいか囀りに余念がない。 同…

テレパシー?

この間(12月2日)の虎ノ門B-tech Japanでの『Rumi&Yukkoのやりたい放題vol.10』、無事終わりました。ご来場いただいた方々、気に留めてくださっていた方々、本当にありがとうございました。 ………………………………………………………… 前日に寒波が来てどうなるかと思ったが、…

ウラ話。

コリラックマとデュエット。https://youtu.be/lR3zJ2SWhLs?si=D_e5D5Zd7EODgs0p 実は左手の親指の不調がひと月以上続いている。 特に起床時は「誰だきみは?」というくらいこれまでとは違う感覚だ。 親指の第一関節とその下の関節あたりが痛んだり、外れるん…

枯れ過ぎた…

枯れ過ぎた『枯葉』。 よかったらどうぞご覧ください。 ひさびさに弾いた『枯葉』。 https://youtu.be/PjrUM4T1rEc?si=xgz2mgqfKR8d5YF- 随分枯れてきた。 桐朋短大を出たての頃は、ピアノが一番弾けた。 なので今聴くとちょっと弾きすぎているなぁと思う。 …

月と散歩。

このところ晩の月がいい。 つい月に付いて行きたくなってしまう。 月と一緒に散歩するのは静かにワクワクする。 いつまでもどこまでも一緒に歩きたくなってしまう。 月に行きたい、とは思わない。 むしろこうやっていつまでも月が眺められるほうが幸せだ。 …

耳と目。

rumipianoのYouTubeの動画を撮った。 ずっと音だけを流していたが、久々に弾いている手も撮ってみた。 撮り終わった動画を早速YouTubeにアップして、それを観てみた。 https://youtu.be/a9HepeYO-oc 我ながら不思議な感じがした。 ピアノの聴こえ方がいつも…

あの世?

こんな夢を見た。 どうやら自分は大学生であるらしい。 友達はどういうわけか高橋幸宏と坂本龍一のようだ。 3人で腕を組んで歩いている。 左が幸宏さんで右が坂本さん。 「ああ、もう私今が最高に幸せかも!!」と歩きながら両隣の二人に向かって呟く。 坂本…

夏を越える。

夏が手強くなってきた。 感染症もさることながら暑さがなかなかに恐ろしい。 湿気を伴う暑さはなおさらだ。 避けようがない。 エアコンで冷房やら除湿やらをしてみて、表面的には解決しているように思うが、五臓六腑が勘弁してくれと口々に騒ぎ出す。 特に就…

おのぼりさん。

銀座グラフィックギャラリーでの横尾忠則さんの展示を見に数年ぶりに銀座に行った。 おのぼりさんなので何かと疲れる銀座である。 稲荷神社の門に惹かれて狭い路地を入っていくとこんな異境が… そんな銀座にも心身ともに妙に落ち着く場所がある。 ヤマハの階…

都立高校。

忌野清志郎と坂本龍一の共通項に「都立高校出身」を挙げている人がいた。「都立高校」と言っても、まだ自分が生まれる前の学生運動の時代の都立高校だ。 自分が都立高校に入学したのは1987年(昭和62年)。学生運動の時代からは随分経った頃だ。 入試の当日…

誕生日に。

この世に生まれてきたのは五十二年前の昨日のこと。 残念ながらその時のことは何にも覚えていない。 本当に残念だ。 二キロちょいのほやほやした心許ない姿でこの世に現れ、まだ目もよく見えないままに手足をぶらぶらさせて涎を垂らして仰向けになっていたの…

坂本さん。

坂本龍一さんがこの世からいなくなってしまった。 訃報が流れる二日前からどういう訳か坂本さんのアルバム(『1996』)をずっと聴いていた。 二週間くらい前にもこんなことがあった。 夜眠ろうとベッドに入った拍子に「コン」と床に何かが落ちる音がした。起…

音楽の時間は終わらない。

幼稚園の年少の頃、教室にはオルガンがあった。先生が弾く「ドミソ」「ドファラ」「ソシレ」を聴き分ける時間が楽しかった。年長になると教室にはアップライトピアノがあった。仮眠の時間に先生が團伊玖磨の作曲の『子守唄』(「むーかしむかしよきたのはて…

潜り終わる。

刃文プロデュースの『潜り酒場の音楽会 vol.1』のオープニングアクトに召喚されて弾いてきた。 調律も間遠と思われる古いアップライトでの演奏。 これまでは人前でグランドで弾くことが大半だったので、弾く前までは「アップライトで大丈夫かな?」とちょっ…

前日のひと騒動。

明日は久々に人前でピアノを弾くことになっている。 今日、少し外出をして帰ってくると、家人が「血圧が200を超えて胸が苦しくて痛い」と訴えてきた。 いつものパニックとはちょっと様子が違うらしい。 心臓だといけないので救急車を呼ぶことにした。 救急車…

顔が寒い。

就寝中、にわかに顔が寒くなった。 顔にしっかりと毛が生えている動物はきっと寒くないんだろうな、と頭まで布団を被ったり顔に手のひらを当てたりしてやり過ごした。 翌朝、一緒に暮らすコザクラインコのポポちゃんとセキセイインコのピコちゃんにおはよう…

つながり。

合田佐和子展を観に行った。 その帰り、北府中の駅で降りて歩いていたら真正面の空にピカーッと白っぽい銀色の光を放つ丸い物体がいた。光の周りには白い枠があった。 何だ何だと凝視しようとしたら消えてしまった。 それから少し歩くとまた違う位置にいた。…

馴染み。

自分の顔と名前に違和感を感じていた時期があった。 今ひとつ馴染めないでいた。 小さい頃はいつでもどこでも自分のことを「るみ」と言っていた。 一般的な一人称「わたし」を使わざるを得なくなったのはいつ頃からだったろうか。 使い始めはそれこそくすぐ…

20211201

先月に発売された坂本龍一のアルバム『12』。 日記のように毎日演奏したものの中からか12作品を選んで入れてある。 タイトルには演奏した年月日が付けられている。 余命宣告を公表してからのアルバムだ。 発売日は自身の誕生日。 そのアルバムの3曲目が「202…

不思議な体験。

久々に竹橋まで行った。 コロナ禍以降、とんと都内へは出なくなっていた。 竹橋の国立近代美術館で大竹伸朗の展覧会を観てきた。 年齢も国籍もさまざまないろんな人が観にきていた。 こういう普遍性を持つ何かを作り出す感性はすごいなぁと思う。 像を結んで…

元々いた場所。

細野晴臣さんがご自身のラジオ番組『Daisy Holiday』で先日亡くなった高橋幸宏さんの追悼特集を組んでいた。 「高橋幸宏は宇宙に帰って行ってしまいました」という言葉から始まった。 幸弘さんと審美眼にはとても敵わない、というようなことを言っていた。 …

習わし。

panpanyaの漫画『模型の町』に収録されている「移動」という話を読んだ。 学校の校舎が耐震工事で使えなくなるからこれから移動するように…と先生に言われ生徒たちが自分の机と椅子と荷物を持って離れた場所にある仮の校舎まで町中を通り移動する、というス…

夢日記の副作用。

夢を記録してみようと思い夢日記をつけ始めた。 初めの幾日かは起床してすぐに書いていたのだが、それからはとんと書けなくなった。 夢を見たのは確かなのに記憶が曖昧でどうにも書き出せない。 夢を見ている段階で「覚えとかなきゃ」と意識している自分がい…

ダニーボーイとロンドンデリー。

『ダニー・ボーイ(Danny Boy)』は『ロンドンデリーの歌(Londonderry Air)』に歌詞をつけてヒットした曲。 ビル・エバンスなどの『ダニー・ボーイ』のジャズでの演奏のイメージが自分の中では強いので、これまでジャズっぽい和音をつけて『ダニー・ボーイ』…

未来予言?

伝説のバンド、たま。 一時は「たま現象」としてまことしやかにニュースで取り上げられたりもしていた。 たまの『さよなら人類』。 今聴いてみるとちょっとゾクゾクする。 歌詞はこんな感じ。 二酸化炭素をはきだして あの子が呼吸をしているよ 曇天模様の空…

左手の意志。

左手が休みなく分散和音を繰り返す曲を楽譜を見ながら弾いていた時のこと。 分散和音…という言葉の響きがとても好きだ。涼やかな甘やかさを発音するたびに感じる。 それはさておき、左手は分散和音を弾いていた。跳躍のやや大きめな分散和音。 次第に左手が…

歳の暮れ。

今年も暮れて行く。 来年はどんな年になるのだろう。 タモリさんが「新しい戦前になる」と徹子の部屋でお話ししたとか。 人の寿命はせいぜい百年。 そのサイクルでは実感を伴った記憶が引き継げずに出来事は回っているだけなのだろうか。 「人の愚かさを甘く…

束の間の漆黒。

友人が運営するピアノ教室の発表会のお手伝いに行ってきた。 会が終わり、片付けの段になってのこと。 発表会の会場は自治体の建物の地下のホール。 ロビーの端に備品置き場があった。 備品置き場の入口の扉は頑丈な鉄製でがっしりとしたドアノブが付いてい…