他の人のからだをそんなにじっくりとながめたことはない、いや、あったかもしれないが、つなぎ目を意識してながめたことはない。
光線の具合でつなぎ目のようなものが見えることがある。
手首から20センチほど肘方面にあがったところになんとなくある。右にも左にも。
それと、これはもっとクリアーに見えるのだが、胸の真ん中から下っておへそをすこしいったところまでにすーっと線が入っている。黒とかそんなはっきりした色ではない。色はなんともいえないけれど、筋のようにすーっと通っている。
虎の皮の敷物のような人型をアロンアルファか何かでくっつけてできたのが私なのかもしれない。内臓も適当にお弁当をつめるように詰めて、脳も粘土とかお味噌とか味の素とかなんかを混ぜて固めたものに適当に筋をつけてぽんといれたのかもしれない。
誰がアロンアルファでくっつけたんだろう?