昨夜のこと。
寝しなに今まで聞いたことのないような、Jアラートよりも不快な音が耳に届く。
何事か?
遠目にスマホを見ると部屋の暗がりの中で赤い光を発している。
これは大変なことが起きたのかもしれない。
そういえばカラダが溶解していくようなこれまた今までにない感覚に襲われる。
もしやこれは核によるものかもしれない!
ああ、こんなに突然、けれどもついに来たか…
やっとの思いでスマホを手に取り画面を確認する。
通知がいくつか来ている。
「福島県で震度5」
「東京で震度3」
…ああ、地震だったのか。
前半の部分はなんだったのだろうか?
翌朝、テーブルに置かれた新聞が目に入る。
核廃絶を目指すNGOのICAN(International Campaign of Abolish Nuclear Weapons)がノーベル平和賞を受賞したというニュースが一面を飾っていた。