小曽根真さんは何度見ても何も聴いても毎回ワクワクさせてくれる。
昨日はN響との共演。
前から三列目の、ちょうど小曽根さんが弾いてる手も、演奏が進むにつれてだんだんと紅潮していく横顔もよく見える席。
小曽根さんの音はかっこよかったりおちゃめだったり優しかったりしなやかだったり色っぽかったり華やかだったり瞑想的だったりいろんな顔を見せる。聴けども聴けどもまったく嫌味がない。お人柄そのもの。
不思議な人だなぁと思う。
音を聴いていても話を聴いていてもどんどん吸い込まれてしまう。終わってほしくない…と思う。ああ、食べ終わりたくない、というほどに美味しい料理のように。
あの軽やかさと朗らかさは天性のものなのだろうか。