へっぽこるみ日記。

毎日毎日日が暮れる。半期に一度の即興ピアニストのつれづれ。

冬支度。

木々が色づく。

枯葉が舗道を埋める。

そんな風景を眺めたり冷たい風に吹かれているうちに、いつのまにか魂が半分抜けたような心持ちになる。

心身ともに冬支度。

こんな原始的な感覚のままに日々が送れたらと思う。

無理にアラームで起きることなく、無理に寒い朝に出かけていくことなく、自然にしていられたら、と。

ヒトが近代国家で生きていくにはいろいろ必要だ。

毛もあまり生えていないから洋服を着なくちゃいけない。靴も履かなくちゃいけない。ほどほどに愛想よくしなくちゃいけない。いろんなことを覚えなくちゃいけない。生活費も調達しなくちゃいけない。燃費が悪いから栄養も頻繁にいろんな種類をとらなくちゃいけない。おまけに誕生だ3歳児健診だ幼稚園だ保育園だギャングエイジだ反抗期だ思春期だ進学だ就活だ就職だ納税だ選挙だ結婚だおひとりさまだ非正規雇用だ正社員だ子育てだ住宅ローンだミサイルだ更年期だ不倫だ離婚だアンチエイジングだ血圧高めだ骨密度だ介護だ終活だ孤独死だと目白押しだ。

ヒトほど自然の摂理に反した動きをしている動物はいないのではないか。

文明国と言われる国に暮らすヒトは尚更そうなのかもしれない。

セキセイインコと比べたってもう雲泥の差である。

セキセイインコは顔中ステキないろの毛が生えてて女のコは可愛いくて男のコはイケメンだから化粧もしなくていいし、シワやシミも目立たない。

もともとステキなデザインの羽が生えているから洋服も必要ない(もともとはグリーンと黄色と黒。そこからヒトがいろいろちょっかい出してあんなにいろんなデザインのセキセイが出現したがのではあるが)。

換羽もするからいつもホワホワで新鮮だ。

お手入れもそんなに難しそうではない。尻尾の付け根から油のようなものが出るらしく、そこを嘴でつついて羽のお手入れを楽しそうにしている。

歯がないから虫歯にも歯肉炎にもならない。寝入り端に上の嘴と下の嘴をぎょりぎょりさせて歯磨きならぬ嘴磨きを気持ちよさそうにしている。

肩もないから肩凝りもしない。頭痛もなさそうだ。

色覚もヒト以上に見える(特に緑が)。

声もいい。

オスはおしゃべり(囀り)がうまいし、モノマネもうまい。アレンジもうまい。(「ピッコロリン」「ピコちゃん」の2つを教えたら「ピッコロリンちゃーん」と勝手にくっつけることもあれば、「あるところに」と教えたら「ろろろろろろ」にしてしまうくらいアバウトな時もある)。九官鳥は教えたものを完全にコピーするらしいが、セキセイインコはざっくり覚えてあとは好きにアレンジするらしい。

マルコス・ヴァーリとかモーツァルトとか聴いてノリノリになることもある。

概ねいつもご陽気。

それに結構個人主義

 

もし生まれ変わったらもうヒトはいいや、と思う秋の黄昏。

冬籠りの季節。