仕事帰りの夕飯。
そういえばスープストック東京のスタンプカードが貯まってたな。
さて、何にするか。
いいじゃないか。
それにキノコのチーズスープをつけてここはひとつカレースープセットとしけこむか。
これでサラダがあったら完璧なのにサラダを置かない。
何か深いわけでもあるのだろうか。
席について早速食べ始める。
不味いわけではないのにいまひとつ物足りない。
これがスープストック東京の持ち味。
「こんばんは!(中略)これ北海道のなんからしいよ。どうぞ」とスタッフに差し入れをする客がいた。
ほほう、チェーン店を行きつけの店にするの巻、だ。あのおばちゃん、そういえばこの間もその前にもいたいた。
スープストックはBGMがいいから入りたくなるんだよな。
あ、この曲誰だっけなぁ。
うちにCDがあるはず。
いいメロディだと思ったんだよな。
ああ、思い出せない。
焦れったい。
綺麗な音出すのに弾きながらダミ声の唸りをトッピングするんだよな。
んー、誰だっけかな。
ああ、そうだそうだらキース・ジャレットだ。
帰宅後キースのCDをチェック。
『JASMINE』に入ってる「WHERE CAN I GO WITHOUT YOU」だ。
そうそう、これ。
よく見るとCDの帯にこんなことが書いてあった。
「あなたの妻や夫、あるいは恋人と夜遅くに、座って一緒に聴いてほしい。これらは、偉大なラヴ・ソングだ」〜キース・ジャレット
初めて知った。
なんだそうだったのか。
「このメロディいいな」「ここの和音いいな」「ここ、使えそうだな」などとひとりでねっとり聴くもんじゃなかったんだ。
ふーん。
でも仮に誰かと夜遅くに座って一緒に聴いたとしても、「ここがツボなんだよ」「このフレーズ、そう、このフレーズよ」「このベースライン、いいよね」「ああ、ここ、ベタだけどいいんだよね」などとやはりねっとり聴いてしまうのだろう。