『幻の湖』というタイトルのCDを手に入れる。
HMV立川店の奥の方に「幻の湖」というコーナーがある。そこに因んだタイトルらしい。
「アンビエント〜ニューエイジ〜バレアリックの潮流を鮮やかに捉えた珠玉の14曲をコンパイル…」と、帯には書いてある。
個人的にはこれまでまったく手を出したことのないジャンルだ。
この『幻の湖』というコンピレーションアルバムがなんとも心地よいのである。
意味が入ってこない心地よさ、とでも言ったらいいのか。
ただ音に耳を傾ける。
メロディが入ってこないのが楽だ。
意味が入ってこない、とでも言ったらいいのか。
ああ、知らないうちに意味に疲れていたんだな、音の世界でも。
言葉の世界ではよく疲れている。
そんな時はシュールな本やシュールな漫画やシュールな絵を見ると、息苦しさからひととき解放されたりする。
それが音の世界でも起きていたとは…。
大発見だ。
ただ音に委ねる。
耳を、意識を、全てを。
そうしていることも意識しないほど自然に。
…ってまた新たな意味づけをしちゃいないか?!