今年もラ・フォル・ジュルネに友人と行ってきた。
毎年ゴールデンウィークのこの時期に東京フォーラムで開催される音楽の祭典だ。
有料のステージや無料のステージや屋台やタワレコやらいろいろある。
有料のステージを3つ、中世の音楽と武満徹とメンデルスゾーンなどを聴いてきた。
どれもとても刺激的だった。
中世の音楽は無印良品で流れているアンビエント系のようだった。武満はピアノソロでこれまたアンビエントなにおいがした。
メンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルトにはビックリした。これまで幾度かホールで聴いたことがあるが、今回のメンコンは指揮者がソリストなのである。弾き振り。オーケストラの一体感が半端なかった。座席が運良く二列目だったのでその様子が尚更見えやすかった。
さて、地下の会場へ行くエスカレーターがある。
地下から上りエスカレーターに乗っていたら反対側の下りエスカレーターに見覚えのある人が乗っていた。
「あ、金平さんだ!」
ついじっと見つめてしまった。
金平さんも不思議そうな顔でこっちを見ていた。
武満を聴く会場に行くと、まだ開場前だったのでそのあたりにある椅子に座って待っている人もいた。ふと見ると金平さんが椅子に座ってパソコンに向かっていた。報道特集見てますよ!金平さんの取材やコメント、毎回楽しみです…とか心の中でさんざん呟きながらも声をかけられず何となく遠目に眺めていた。今日は金曜だからきっと明日の報道特集の準備をしているのだろう。
全てのステージを聴き終わってから友人とまったりと食事。
「おたがいヨレヨレになっても毎年来ようね」と言い合った。
「平和だからこんなふうに音楽も聴いていられるんだね」
確かにそうだね。
今年も楽しいラ・フォル・ジュルネだったな。