rumipianoのへっぽこるみ日記。

即興ピアニストrumipiano(岡本留美)のブログです。日々のつれづれ、脳内日記(創作日記)、演奏会情報などを載せています。YouTube公開中(『youtube rumipiano』で検索)。ホームページは「rumipiano ホームページ」で検索するとご覧いただけます。お問い合わせはrumipianosokkyo@gmail.comまで。

見得を切る。

風の谷のナウシカ』が歌舞伎になるらしい。

 

小学校の2年生だった頃の話。

放課後の誰もいない教室にいた。

忘れ物に気づいて取りに戻ったか何かしたのだったろうか。

ふと歌舞伎の見得をやりたくなったのだ。

そう、片手の掌を前に突き出して片足でおっトットットッとやる、あれだ。

もう一度辺りを見回す。

誰もいない。

よし、今だ。

おっトットットッ!

 

「なにやってんの?」

と背後から男子の声がした。

「い、いや…べ、べつに…ちょっと…」

 

自分で言うのも何だが、今と違って割に人気があってモテていた時代だった。年に一度の七夕集会では各クラスから織姫と彦星が選出されるのだが、彦星に抜擢されたほど(どれほどだ)の時期であった。

そう、彦星にである。

織姫は男子児童から、彦星は女子児童から選出されるのが通例だったのである。今思えばLGBTなどの先駆けだったのかもしれない。織姫に選ばれた男子児童の中から実はマツコのようなドラァグクイーンが輩出されてかもしれない。

 

ちょっと脱線したが、見得切りを目撃されてしまった。その後のことはよく覚えていないのだが、「あいつ誰もいない教室で見得切ってたぞ」などという噂も立たずことなきを得た。

もしかしたら彼と一緒にしばらく見得を切る練習をしたような気がしないでもない。

 

天真爛漫ないい時代だったな。