閉店まであと半年もない伊勢丹府中店をブラブラしていた時、へ〜んな『フニクリフニクラ』が流れていた。
テクノっぽいような軽い狂気を帯びたグルーヴに三半規管を襲われ足下がグラグラした。
何だこれは?
誰だこれは?
サービスカウンターできいてみようかと思ったが、カウンターのおばちゃんたちをアワアワさせたくなかったので(だいたいBGMのことを聴くとお店の人がアワアワしてしまうことが多いので)グッと我慢した。
家に帰ってゆっくり検索してみた。
んー、出てこない。
その日の夜、Amazonで注文していた細野晴臣の『トロピカル・ダンディ』が届いた。
銀座の山野楽器の店頭でたまたま見かけた『はらいそ』を買って、それがおもしろくて、『はらいそ』近辺に作られたアルバムを調べたら『トロピカル・ダンディ』が出てきたので注文してみたのだ。
実は山野の店頭に『トロピカル・ダンディ』も並んでいた。そして『フィルハーモニー』も。
『トロピカル・ダンディ』は「ハリケーン・ドロシー」を始め佳曲が多くて感激した。
ああ、この年まで細野晴臣を満足に聴いてなかったなんて…
冥土の土産がまた増えた。
他にどんなアルバムがあるのかな…あ、これよさそう!これもよさそう!!
まとめ買いをした。
他にも聴いてみたいアルバムがないかと、さらに見ていたら『フィルハーモニー』が出て来た。
ああ、これ山野にあったやつだ。
どんな曲が入ってるのかなとなんとなく見てみると…
「フニクリフニクラ」!
え?!フニクリフニクラ?!?!
まさか伊勢丹で流れていたあのフニクリフニクラじゃなかろうな…たしかに細野晴臣っぽかったような…(違いましたσ^_^;)
近所の山野楽器で注文した。
そして今日来た。
多分これだ。
うん、多分。
「赤い火をふくあの山へ 登ろう 登ろう
そこは地獄の釜の中 のぞこう のぞこう
登山電車もできたので だれでも登れる
流れる煙は招くよ みんなを みんなを
ゆこう ゆこう 火の山へ
ゆこう ゆこう 火の山へ
フニクリフニクラ フニクリフニクラ
だれも乗る フニクリフニクラ…」
もともとはヴェスヴィアス山にイギリスの観光会社が作った登山電車のコマーシャルソングだったらしい。