ビートルズとの出会いは中学校の英語の時間に聴いた『Yesterday』。
そのあと、カーペンターズの『Yesterday Once More』に出会い、うわぁぁとなって『Yesterday』は意識の中から吹っ飛んだ。
ビートルズは巷で持て囃されている割にはそれほどでもないな…と生意気にも思ってしまった。
ハルキストを見て村上春樹を敬遠してしまった時と同じ構図だ。
大昔に『ノルウェーの森』を叔母が貸してくれて読んだ時は、病み気分にどっぷり浸かったのだがその後が続かなかった。『アンダーグラウンド』や『1Q84』も読んだがそれまでだった。
村上春樹がいろんな人からの質問に答えるという形式の『村上さんのところ』で大好きなフジモトマサルさんが挿し絵というかイラスト漫画を描いている。安西水丸さんがずっと描いていたのだが、お亡くなりになりそのあとをフジモトマサルさんが継いだのだ(そしてフジモトさんも若くしてお亡くなりになってしまったのだ)。
「フジモトさんは大好きなのにもれなく村上春樹が付いてくる」というダブルバインドに苛まれながらも、フジモトさん見たさに購入。
「フジモトさんの漫画だけ読むからいいや」と本をめくり始めたのだが、村上春樹の返答がなんとも面白く不覚にも一字一句最後まで読んでしまった(ご本人もハルキストに困っているらしいのもその本で知った)。
その後、作品も読んでみたくなり『TVピープル』を読んでうわぁぁぁとなった。
さて、ビートルズ。
何かのきっかけで『Norwegian Wood』(ノルウェーの森)を聴いてうわぁぁぁとなった。
そしてアルバム『Rubber Soul』を聴いてさらにうわぁぁぁうわぁぁぁうわぁぁぁとなった。
聴いたことのあるフレーズ目白押しだった。
能天気で軽いサウンド、という勝手に抱いていたビートルズのイメージも吹っ飛んだ。
ああ、固定観念は怖い。
大事なもの、必要なも、素敵なものを遠ざけてしまう可能性がある。
本当に怖い。
『Rubber Soul』には面白い音がたくさん入っている。『Michelle』とか『Girl』とかいろいろいろいろ…
そのメロディ、そのアレンジ…
君たちゃ一体そいつらをどこから連れてきたんだい??
他のアルバムにもきっといろんなものが入っているんだろなぁ…気になるなぁ…