ちまめ(血豆)というのは体のいろんな箇所にできるものらしい。
手指をどこかに挟んだり唇を噛んでしまったりした時にできたことがある。
今回ばかりはちょっと参ったところにできた。
こんなところにもちまめができるとは知らなかった。
もともとその辺りには持病があるので、てっきりその関係かあるいはもっと悪いものかと気が気ではなかった。
かかりつけの医院に行って診てもらったところ「いままでで一番いいものだよ」
とのこと。
歴代のできものの中で、という意味合いである。
ちまめは吸収されてへっこむのを待てばいいらしい。
それにはいくらか時間を要するらしい。
自然治癒の鉄則だ。
薬も処方された。
調剤薬局の薬剤師さんに
「がんばってくださいね」
と言われた。
「はい、がんばります」
とはにかみながら答えた。
事ある毎にちまめのお手入れをする。
主に消毒である。
何かと汚れやすい場所にあるのだ。
入浴時にも手厚く保護している。
そんなふうにまめにちまめを面倒見ているうちに愛着が湧いてきた。
とりあえず「ちーちゃん」と名前を付けてみた。
ちーちゃんは今日も元気だよ。