人の夢の話ほどつまらないものはない、とどこかで読んだか聞いたかした覚えがある。
けれどもわたしは夢の話が好物だ。
夏目漱石の『夢十夜』、横尾忠則の『夢日記』など面白いなぁと思う。
夢は時としてシュールだ。
そのシュールさにワクワクする。
この世にいる期限が切れるとあの世に行くらしい。
あの世はとかくシュールなことだらけだという。
夢とはあの世に行った時に困らないようにシュールなものに慣れておくためのものだという話もある。
昨夜こんな夢を見た。
ニューヨークに来ている。
二回目の訪問だ。
連れも何人かいたようだがいつのまにかひとりで行動している。
キャリーケースを持ったままニューヨークの街を歩いている。
前回来た時とは随分変わっている。
団地がやたら増えている。
それも日本のかつての住宅公団が建てたような昭和の団地だ。
土手も広がっている。
住人も日本人と思しき人たちが多い。
日本語の表示もやたらと増えている。
どうしちゃったんだろうなぁ、ニューヨーク…
…というところで目が覚めた。