本屋をぶらぶらしていたら『いきもののすべて』が立てかけてあった。
わ、フジモトさんだ!
フジモトマサルさん。
イラストレーターであり漫画家でありエッセイも書いたりしていた。
『二週間の休暇』は今でも大好きな作品だ。
フジモトさんの作品はユーモアがあって、でもシニカルなところもあってしかも品まである。
42歳に死ぬ、と決めていたそうだ。
抱えていた仕事は42歳の誕生日までに終わるように調整していたらしい。
奇しくも誕生日の年のクリスマスに病気が見つかった。
フジモトさんの訃報を新聞で目にしたのはその四年後の晩秋だった。
早すぎるなぁ、ほんと。
もっともっとフジモトさんの作品を見せてほしかった。
森見登美彦さんと怪談の本を作る、という話もあったとかなかったとか。
最高だろうな、この二人のコラボの怪談の本なんて…
そんなフジモトさんを思って今日は弾いてみた。
タイトルは『マサルサマ』。
どっちからよんでもマサルサマ。
フジモトさんは回文の名手でもあった。