rumipianoのへっぽこるみ日記。

即興ピアニストrumipiano(岡本留美)のブログです。日々のつれづれ、脳内日記(創作日記)、演奏会情報などを載せています。YouTube公開中(『youtube rumipiano』で検索)。ホームページは「rumipiano ホームページ」で検索するとご覧いただけます。お問い合わせはrumipianosokkyo@gmail.comまで。

こういうのが好きなんだなぁやっぱ。

ふと今田勝のアルバム『Andalusian Breeze』を聴き返してみたくなった。

アルバムのタイトルにもなっている第一曲目に収録されている『Andalusian Breeze』…アンダルシアの風。

それはそれはベタな節回し満載で五感がキュンキュンしてしまう。

 

この曲を初めて聴いたのは高校一年の時だった。

部活の先輩が『Andalusian Breeze』のテープを貸してくれた。

家に帰って早速カセットデッキで聴いてみた。

な、な、な、なんなんだこれは…

 

借りたテープをダビングして、それからしばらく毎日10回くらい舐めるように聴いていた。

聴くたびとろけるような気分になるのだった。

そしてピアノでメロディや和音を探ったり勝手にアレンジして弾いてはうっとりしていた。

一種の中毒症状のようだった。

 

そして今、久々に聴いてみた。

やっぱりなんかいいんだよな、ベタで。

アンダルシアーン、って感じ。

よくわからないけど。

ああ、風の音が聴こえてくる…

同じく久々にピアノでも弾いてみた。

あの頃とはまた違う和音を使って弾いていた。

今の自分はこうやって弾くのかぁ…

年月の流れと積み重ねを音を通して実感する。

歳を重ねるのも悪くないなと思う。

けれども周りにいる歳を重ねた人たちからはあまりそういう声は聞こえて来ない。

「毎日どこかが痛くてね」

「年取ると大変よ」

「どんどん背が縮んじゃう」

「耳が聞こえづらくてまいっちゃうよ」

「あーあ、若い頃はもっと動けたのに」

「つまんないねぇ、年取るってのは」

 

そんなに甘いもんじゃないのだろう、実際は。

それでもなるべく甘くうっとり過ごしていきたいものだ。

何があろうとね。