普通のビールよりノンアルコールビールの方が美味しいなぁと思ってしまうぐらいのアルコール依存度と、アルコールを飲んでもすぐ顔が赤くなってしまうくらいのアルコール耐性だった。
アルコールなんてなくても全然構わなかった。
それがこのところ急激に変わってしまった。
アルコールについ触れたくなってしまうのだ。
家にいるときはそんなでもない。
一旦外に出ると途端に変わってしまう。
お店や病院に入ってまずアルコールのボトルを探してしまう。
見つければ必ず嗜む。
職場でもアルコールが欲しくてたまらなくなる。
職場内のアルコールボトルの位置は可能な限り把握している。
禁断症状が出てくるとボトルのあるところへアルコールを求めに行く。
会議中でもアルコールが欲しくて仕方なくなってしまう。
ああこの部屋にもあればいいのに、アルコール…今すぐアルコールボトルのところへ行ってポンプを押して両手のひらに思いっきりプシャーっとやりたい…手の甲や指先や手首を撫でくり回したい…となってしまい、会議の話もほとんど耳に入ってこない。
ああ…