持病再発。
二十代中頃から付き合いのある逆流性食道炎がこのところにわかに活気付いている。
モワモワするのもが上がってきたり、酸っぱいような苦いようなものを舌の奥で常に感じていたりとなかなか辛い。
そんなときは薬を変えたり食事制限をしたりしながら嵐が過ぎるのを待つ。
最初に診断を受けた時「あなたの年でなるのはあまり考えられないのですが…」と医師に言われた。豪快に飲み食いしていたわけではないのだけれど。どうもわたしは内臓を含め全体的にいまひとつ締まりがないのかもしれない。
高尾山薬王院に行ってきた。
今時分の平日は人が多くなくていい。
ここ数年で異様に観光客が増えたからな。
京王線の高尾山口駅まで行って、そこからケーブルカーに乗ったり歩いたりして薬王院までたどりつく。
ケーブルカーの車内アナウンスが、日本語と英語で同じような独特の気だるいトーンでされていたのがおもしろかった。
拝殿に吊り下げてある何色か混ざった紐を手にお願いをする。
帰りは1号路を歩いて下山する。
ゆっくりと下っていく。
木の標識が現れた。
高尾山口駅と金比羅台を経由して高尾山口駅へと向かう道に分かれる。
金比羅台の方にする。
金比羅神社にご挨拶してさらに行くとまた木の標識があった。
京王線高尾山口駅(1.1km)とJR高尾駅(2.3km)の二手に道が分かれている。
少し悩んでJR高尾駅の方へ歩くことにした。
舗装されていないので歩くには楽だ。
けれどもなかなかワイルドな裏山風情のある道だ。
台風などの爪痕だらけだった。
折れてしまった木々、根っこが寒そうに丸見えになっている木々…「痛かったね」と労わることしかできない。
歩いたことのない道を行くと感覚が開いてゆく感じがする。
荒れ気味の山道をなんとか歩いて人里までたどり着いた。
しかしどこだここは?
少し道なりに行くと甲州街道と思しき通りに出た。
この辺りは高尾駅から高尾山口駅まで歩いたときに来たことが何回かあるので大体わかる。
しばらく街道沿いを歩いていたが、途中で一本道を奥に入ったところにある京王線沿いのけもの道のようなところを高尾駅方面に歩いた。
けもの道の途中にこんなところがあった。
何の跡だろう?
かつて高尾の天皇御陵まで電車(御陵線と言ったかな)が通っていたと聞いたとこがある。もしかしたらその廃線跡かも…