rumipianoのへっぽこるみ日記。

即興ピアニストrumipiano(岡本留美)のブログです。日々のつれづれ、脳内日記(創作日記)、演奏会情報などを載せています。YouTube公開中(『youtube rumipiano』で検索)。ホームページは「rumipiano ホームページ」で検索するとご覧いただけます。お問い合わせはrumipianosokkyo@gmail.comまで。

Rumi&Yukkoのやりたい放題vol.6終了!

幡ヶ谷のKMアートホールにてやりたい放題vol.6が無事開催されました。

ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

予想をしていたより多くのお客様にいらしていただいてとても嬉しかったです。励みになります。

 

前半はYukkoさんがバッハ、ブルクミュラーショパンを演奏。ショパンエチュードを弾けるなんてすごいなぁと思いました。楽譜をしっかり再現するって本当に大変なことなんです。わたしにはとてもとてもできません。

 

さて後半。

休憩時間に即興する際に使わせていただくイメージのリクエストを観客の皆さまにお願いしたところ、たくさんお寄せいただきました。楽しそうにリクエストを書いてくださっているのが伝わってきてこちらも楽しくなりました。

『くさや』『戦場の挽歌』『くじら』『お彼岸』などなど力作揃いで即興していてもとても刺激的でした。

実は今回はいつも以上にアバウトにしか構成を考えていなかったので正直どうなることやらと思っていたのですが、バリエーション豊かなリクエストの数々に救われた思いがしました。

自分で前もって考えていたイメージで即興するのも悪くはないのですが、その場で与えられたイメージを即興するほうがはるかに自由になれることを実感しました。知らぬ間に自分で自分にとらわれてしまうのかもしれませんね。

 

また今回はこれまでとピアノを変えてみました。いつもは年代物のスタインウェイでしたがこの度はちょいとヤングなヤマハでした。

「ソステヌートペダル」(グランドピアノの真ん中にあるペダル)を使いたかったのです。

ある特定のキーの音を伸ばしたい時に使うのですが、あまり使用されることはないようです。一番右側の「ダンパーペダル」がよく使われます。これはすべてのキーが伸びる音になるペダルです。ちなみに一番左は「ソフトペダル」。音量や響きが半減するペダルです。

年代物のグランドピアノには「ソステヌートペダル」が付いていないんですよね。新機能なんでしょうかね、どちらかというと。

そんな説明もするつもりでいたのですが、それより音を味わってもらえたらと思ってやめちゃちましたσ^_^;ごめんなさい…

それにしてもこのヤマハ、思った以上にいい音が出てたなぁ…

 

さてさて、次回の日程はまだ未定ですが決まり次第お知らせいたします。

今後もどうぞよろしくお願いします♪

やっと?いよいよ??Rumi&Yukkoのやりたい放題!

台風で延期になっていた『Rumi&Yukkoのやりたい放題vol.6』の開催がいよいよ明日に!!

 

午前中は雨模様のようですが、午後は大丈夫そうですよ(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

KMアートホール(京王新線 幡ヶ谷駅より徒歩5分)で17:00開演です♪

 

ピアノによる楽譜のある音楽と即興の競演(共演?)です。

ご興味のある方、是非足をお運びくださいませ。

入場無料です。

プチ探検。

時々少しだけ探検したくなる。

そういう時はちょっと知らないところを歩きに行く。安全な範囲で道に迷うのが楽しい。

 

南武線南多摩駅で降りる。

駅前の整体院にこんなひとがしどけない風情で座っている。

f:id:rumixagogo:20180919155709j:image

城山公園までテクテク。

f:id:rumixagogo:20180919155550j:image

なかなかいい里山

こんなものにも出くわす。

f:id:rumixagogo:20180919155638j:image

しばらく城山公園を散策した後、天神さまへご挨拶。

おおまとのつのてんじんしゃ。

f:id:rumixagogo:20180919161249j:image

鎮守の杜の石のベンチでしばしぼんやり。

思いがけずメスの蚊が赤ちゃんを産むお手伝いをすることになる。

南多摩駅まで戻り、今度は府中本町駅方面までテクテク。

f:id:rumixagogo:20180919160212j:image

是政橋を歩いて渡ろう。

f:id:rumixagogo:20180919160230j:image

神々しい。

ゾーンに入ります。

台風で延期になった『Rumi&Yukkoのやりたい放題vol.6』の開催まであと一週間。

今度こそ無事にできますように!!

 

auのCMで、神木隆之介扮する「高杉くん」が「高杉、ゾーンに入ります」と言ってるのを聞いて初めてこの表現を知った。

ちなみに「ゾーン」とは「究極の集中状態」を言うらしい。

ゾーンに入ります

なんかこう言うだけでも気持ちいいなぁ。

ゾーンに入ります

ゾーンに入ります

ゾーンに入ります

…不思議な呪文だ。

 

では9月22日(土)、幡ヶ谷のKMアートホール(京王新線 幡ヶ谷駅より徒歩5分)でお会いいたしましょう。

17:00開演です♪

入場無料です。

ゾーンに入ります(笑)

f:id:rumixagogo:20180915012551j:image

f:id:rumixagogo:20180915012603j:image

脳内日記 その九。

これまで毎日着替るものといえば洋服や下着だけだった。

スマホの「おすすめアプリ」で『ヴォイスパレット』というのを見つけた。

「声だって毎日着替えたい♡」というお客様からのご要望にお応えして開発されたアプリらしい。

さっそくダウンロードした。

 

1.声質を選ぶ(一部アプリ内課金対象)

➡︎「セキセイインコ」をタップ。

2.高さを選ぶ(0を中心に±50)

➡︎「『セキセイインコ』なら+24くらいがおススメ」と書いてあったのでとりあえず「+24」に設定。

3.「この設定でよろしいですか」と確認画面が出るので「OK」をタップ。

4.マイクのアイコンが出るので長押しすると「そのまま指を離さないでください」と表示が出る。

5.15秒ほどすると「通信が完了しました。24時間有効です。」との表示が出る。

 

こんな手順でやってみると、見事にセキセイインコの声に変わっていた。24時間持続するらしい。

早速セキセイインコのピコちゃんの家へと向かった。わたしの家からは歩いて3分くらいのところにあるマンションの最上階だ。マンションにはエレベーターが設置されているがピコちゃんは「飛んじゃった方が早いんだよね」と言ってほとんど使わない。わたしは飛べないのでエレベーターに乗ってピコちゃんの家に行った。

インターホンを押すとピコちゃんが出てきた。

「おはよ」

「おはよ。あれ?なんか声がいつもと違うよ」

「うん。『ヴォイスパレット』ってアプリ知ってる?」

「うーん…知らないなぁ。まあちょっと上がって行きなさいよ」

「うん、ありがと」

ピコちゃんがお茶を出してくれた。

お茶受けは小松菜クッキーだった。

「で、どんな感じなの、その『ヴォイスパレット』ってのは?」

「えっとね、声の種類と高さを選んで画面に指を当てれば声が変わるの。24時間だけどね」

「ちなみにそれ、なんの声なの?」

「え、わからない??セキセイインコだよ」

「えーそうなのぉ??なんかちがうよそれ」

「そっかぁ。セキセイインコのピコちゃんがそう言うなら違うんだろね」

「そう、セキセイインコならもっとヴィヴラートを細かくきかせなくちゃ。それにセキセイインコの声って高そうでいて結構落ち着いたトーンなんだよ」

「なるほどねぇ…さすがね」

「まあね。一応これでもセキセイインコなもので。えへへ。ほかにどんな声があるの?」

「いろいろあるよ。」

「ふーん。『競技が終わった直後のスポーツ選手のインタヴュー声』かぁ」

「あ、それね。人気ランキングの上位のやつね。有料なんだよね」

「そうなんだ。あのどこから出してるか分からないような独特のテンションの高い声よね。まあセキセイインコもテンション高いからひとのこといえないけど。」

「『宇宙人声』!これどんなの?」

「ピコちゃんやってみなよ」

「うん、やってみる」

宇宙人声をタップして高さを決めてマイクのアイコンを長押しして…

「ピコちゃんの指細いからしっかりタップしてね」

「うん、わかった…おっ、通信が完了したよ!変わったかな、声?」

「うーん、ほんの少し変わったようないつもとおんなじような…」

「そだね、自分でもそんなによくわかんないや。セキセイインコの声って宇宙人の声と似てるってママが言ってたよ」

「そうなんだぁ!ピコちゃんのママって宇宙人の声聞いたことあるの?」

「うん。ママの親戚に宇宙人がいるんだ。時々円盤に乗ってうちに遊びにくるよ。」

「円盤で?!どこに置いておくの、円盤?」

「あれね、伸縮自在なんだよ。バッグやポケットに入れてるよ。失くしても戻ってくるから安心だし。酔っ払ってどこかに落とした時も円盤のほうが先に家に帰ってたってさ。」

「へぇーいいね!欲しいな、円盤」

「いいよね。でも宇宙人じゃないと免許取れないんだって」

「免許いるんだ」

「うん。教習所があるんだって。水金地火木土天冥海それぞれの星の基本情報は最低限の覚えていなくちゃいけないらしいから」

「なるほど大変そうね」

「そうでもないみたいよ、宇宙人頭いい人多いから」

「ピコちゃんちはセキセイインコとか宇宙人とかカピバラとか三葉虫とかいろんな親戚がいていいね。うちなんか人間ばっかでつまんないよ」

「うふふ、いいでしょ。今度パパのお兄さんの子どもがティラノサウルスと結婚することになってね」

「すごーい!まだいたんだ、ティラノサウルス!!」

「いるんだね。だって三葉虫だってまだいるんだもん。次元を超えたらなんだっているんじゃないかな」

「そだね」

「あれ、みてみて!」

「なに?」

茶柱が立ってるよ!」

「ピコちゃんいいことあるよきっと!」

「だといいねぇ!ティーバッグで茶柱が立つなんてそうそうないもんね」

「うん、ないない!」

宿はどこ。

近所の楽器屋で買ったハイドンピアノソナタの楽譜を二冊と近所のスーパーで買ったレタスやサニーレタスなどの品々を持って家まで歩いていた。頭にはハイドンピアノソナタが鳴っていた。

「あの、すいません」

とギトギトした後期中年のような男が近づいてきた。同じく後期中年と思われる女連れであった。

「おねえさんさ、あの、田舎から出てきてわからないんだけど、この辺に宿とかある?ラブホじゃなくてもいいんだけど」

ないこともないので教えてあげた。

「いや、田舎から出てきたもんでね」

とその男は繰り返し、軽く礼を言って去った。

 

頭の中のハイドンはいつのまにか鳴り止んでいた。

ごめんよ、ハイドン