この世に生まれてきたのは五十二年前の昨日のこと。 残念ながらその時のことは何にも覚えていない。 本当に残念だ。 二キロちょいのほやほやした心許ない姿でこの世に現れ、まだ目もよく見えないままに手足をぶらぶらさせて涎を垂らして仰向けになっていたの…
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