即興演奏、即興演劇、即興舞踊、即詠、即興で絵画を描く…世の中にはいろんな即興がある。
田町に『蟻鱒鳶ル(ありますとびる)』というビルがあるらしい。
ビルのオーナーは建築家で即興舞踊も嗜む方らしい。
設計士と建築があまりにも離れていることへの疑念から『即興建築』というのを構想したという。
設計も建築も自分。
その時々の思いつき(即興)を大事にしながら家を建てていく。完成はまだまだらしい。住みながら作り続ける。
建築と即興が結びつくとは思わなかった。
完成図に向けて決められた工期内にガーッと作っていくのが現代の効率的で商業的なものづくりたとしたら、それとは違う時間軸の中でああしよう、こうしてみよう、とその時々の思いや閃きで作っていくのもまた生物的でいい。