風が吹いて今まで持っていたものを手放してみたりする。
持っていることで安心。
でも持っているうちに「なんだかなぁ」と思うようになる。
でも安心なのでそんな感じを押し避けて持ち続けていく。
そうしていくうちにたくさんの「なんだかなぁ」が積み上げられてからだじゅうを満たしてしまう。
息苦しくなる。
でも持っていると安心。
でも息ができない。
もんもんもんもんもん…として、悶々三昧になる。
そこに突然さーっと春風のような風が吹き抜ける。
風につられて気づけば手放していた。
からだのなかにもひとすじの風が吹き抜けた。
魂が軽い。
さあ、風に乗って次はどこへ辿り着こう…