上から目線、という言葉がある。
「何、その上から目線的な発言!」など日常会話にも頻出する語となっている。
組織の中にいるときに感じるのは「経営者目線」である。
「給料もらってるんだからしっかり仕事しなさいよ」と上司に言われたことがある。
おまえが私に給料払ってるわけじゃないだろこのボケ、と思ったがまだ若かったわたしは口に出すことができなかった。
そう、雇われの身なのに「経営者目線」で話す人がいる。そういう人が増えてくると組織の雰囲気がギスギスしてくるのではと思う。
仕事は会社のためでもなく、経営者のためでもなく、人生の生きがいでもなく、ましてや趣味でもない(まれにそういう人もいるのだろうがその価値観を押し付けられるのは迷惑である)。ただ、自分の生活費を稼ぐための手段。なぜそんなところでパワハラやらセクハラやら過労死やら労災やら余計なものに合わなければならないのか。こういうものを生み出す温床は「経営者目線」の蔓延にあるんじゃないかとさえ思ってしまう。
「消費者目線」というのもある。
これもエスカレートすると、「金払ってるんだから何を要求したっていいだろう」ということになる。
経営やら消費やら、経済的な目線は案外と苦しい。
これに道徳的目線が入ってくるとやせ我慢や忖度が美徳化されたりもう嫌になる。
なのでわたしは主に次の三つの目線を導入している。
❶彼岸目線(「自分が彼岸にいる」という設定で此岸[この世]を見てみる)
❷異星人目線(「自分が他の星から地球を見学に来ている」という設定でこの世を見てみる)
❸多次元目線(「自分がパラレルワールドに入り込んでしまった」という設定でこの世を見てみる)
他にもいいアイディアがあったらお知らせください笑