こうだったら幸せだなぁ、と思うこと。
自然に囲まれたホールで即興ピアノが弾けたら幸せだなぁ…
月の下で即興ピアノが弾けたら幸せだなぁ…
神域で即興ピアノが弾けたら幸せだなぁ…
音楽好きで博学で車の運転ができてボチボチの資産やら稼ぎやらがあるパートナーがいたら幸せだなぁ…
毎日朝寝が出来たら幸せだなぁ…
インコと猫が一緒に飼えたら幸せだなぁ…
みんなが元気でいてくれたら幸せだなぁ…
などなどなどなどなどなど。
しかし、つい先程、思いがけず幸せが訪れた。
そういえばポッキーがあったのを思い出した。
近所の商業ビルのくじ引きの景品でもらったポッキーだ。
ご飯食べたばっかりだけど食べちゃおう、と箱をベリベリっと開けると中に二袋入っていた。
一つを開けて食べ始めた。
ポッキーの袋を手に持ってせまい家の中をぶらつきながら食べていた。
両手を使いたい用事が出てきたので、持っていた袋を着ていたワンピースの右のポケットに入れた。
ポッキーが食べたくなるとポケットに手を突っ込み、袋から一本取り出しては食べまた一本取り出しては食べ…を繰り返しているうちに猛烈な幸福感がやってきた。
顔はほころぶのを通り越してニヤけていた。
幸せは思いがけない見当からやってくる。