誰かと長い間向かい合って話をしていると、妙な感覚に襲われる。
だいたい1時間半か2時間を過ぎたあたりだろう。
相手の顔が突如知らない人に見えてくるのだ。「あれっ?この人こんな顔してたっけなぁ?」
「なんでさっきまで見てた顔と違うんだ??」
そうなってしまうともう話の内容などほとんど頭に入ってこない。
「何が起きてるんだ?!」
なんて内心アワアワしている間に頭がクラクラしてくる。
「顔変わった?」とは聞きづらいので、あとは相手に気取られないようにするだけだ。
返答も虚ろにならないよう出来るだけはっきり発音するように心がける。
コップに水が残っていたら飲んでみる。
お手拭きがあったらいじくってみる。
単に頭が酸欠で視界も悪くなってきている末にこのようなことが起きるのだろうか。
不思議なモーメントた。