お札破壊魔あらわる!
犯人は…
またしてもこの人。
仕方がないので通帳を持って最寄りの銀行へ換金に行った。
換金できたとしても通帳への振込みになるらしい。
フロアの案内係に「インコが噛んじゃって…」と現物を見せると、はにかみながら「もしかしたら日本銀行まで問い合わせることになるかもしれませんが…では二階へ行ってください」と言われた。
エレベーターで二階に行くと、案内係がいたので「インコが噛んじゃって…」と現物を窓口でかけらと本体を渡すと「換金はお通帳の方への入金になりますので、お通帳をお預かりしてもよろしいでしょうか。もしかしたら日本銀行まで問い合わせることになるかもしれませんが…」と言って番号札を渡された。
番号が呼ばれたので窓口へ行った。
「インコが噛んじゃって…」
「ご入金できるかどうか係りの者が確認いたしますのでしばらくお待ちください」
と言われてしばらく待った。
紙幣破損担当の係りの者がいるのだろうか。
来る日も来る日も復元できるかパズルをしているのだろうか。
名前が呼ばれて窓口に行った。
「ご入金いたしましたので…」
と窓口のひとが通帳を指し示しながら言った。
日本銀行に世話にならずに無事換金。
インコが噛んだお札はどうするんだろうなぁ…
インコにとってはお札は紙なんだよな。
インコの方が冷静で平等だ。
お金であろうと証書であろうと紙は紙。
噛み心地がいいから噛む。
そう、紙なんだよね。
それに幻の方をつけるのがヒトなんだよね。
それにしても、銀行のひとたちには「インコが噛んじゃって」と言ってもあまり反応がなくてちょっとつまんなかったな。