府中文化振興財団と共催の第114回フロアコンサートまであとひと月。
個人的に開いていた演奏会とは準備段階からいろいろと違うことも多かったが、なんとか流れが見えた。
もうここからはどっぷりと演奏のことだけ考えて行けそうだ。
会場のピアノをいつも家のピアノを調律していただいている気心知れた調律師さんにしていただくことにした。
そのピアノで本番に弾けるというのはとても楽しみだし安心だ。
ピアノという楽器は持ち運びができないので、ギターやサックスなどのようにいつも使っていて勝手を知った自分の楽器で本番を迎えるということができない。
会場のその日のピアノとどう折り合いをつけていくか、というのが重要になってくる。
折り合いをつけるのはリハーサルにそんなに時間を取れることはないので結局当日の本番中に、ということになる。弾きながら「このピアノはこんなヤツなんだな」と探りを入れていくと同時に自分のコンディションも探っていく。
中には手強いピアノもある。どうアプローチしても仲良くなれずに本番が終わってしまうこともたまにある。そんな時は髪が抜けるほど落ち込む。けれどそれが結果としてはいい経験になる。髪が抜けるのはあまり喜ばしいことではないけれど。
さてさて、今回はどうなることやら…楽しみである。