『ムーの世界R』の再放送をこのところ毎週見ている。
手相占いの島田秀平が「変わり者線」ということで「オタク線」というのを紹介していた。
左の手のひらの右下あたりに手のへりに向かって横に伸びる線が「オタク線」にあたる。
自分の左手をみる。
あるある、オタク線。
音楽系短大の社会人入試受験のためにレッスンを受けていた頃、ある時先生がこんなことをおっしゃっていた。
「『マニア』と『オタク』はどう違うんでしょうね」
先生はご友人の演奏家にこう言われたらしい。
「わたしは(ピアノの)マニアだけどあなたはオタクよ」
そのご友人は音楽事務所に属してオファーをこなしているという。
「そういうことがどうもできないんですよ」
と先生はおっしゃられた。
先生の左手にも「オタク線」があったのかもしれない。
好きなものを実用に変換できるのが「マニア」で、好きなものを好きなままに集め続けるのが「オタク」なのだろうか。
なんせわたしもオタクなのでマニアの作法はよくわからない。
自分の内なる「オタク性」を必死に抑えていた頃は心身ともに安定しなかったが、全開にし始めてからは随分と落ち着いた。
この「オタク性」はひょっとしたら生まれ持った魂に由来しているのかもしれない。