Eテレでサバンナの番組を放映していた。
フランスで製作されたものらしい。
おはようからおやすみまでライオン一家を中心に1日の暮らしを見つめる番組だ。
ナレーションは最低限。
その名も『原音のサバンナ』（Savanna unplugged）。
家族でサバンナを移動する。お腹が空いたらごはん（獲物）を見つけに行く。
捕らえたごはんをむしゃむしゃ食べる。
時には天敵と一緒にお食事もする。
暑くて昼寝をしていても、いろんなものが邪魔しにくる。
サバンナでは川を渡る動物を待ち構えてワニが食らいつく。
カバが大喧嘩する。
ヌーが大移動する。
象が彼女を巡ってタイマンはっている。
鳥がギャイギャイいっている。
突然雨が降ってくる。
夜にはフクロウが木の上で佇む。
気がつくとこの1時間番組を同じ姿勢で息を凝らして見続けていた。
もう自分がサバンナで暮らしているつもりになっていた。
忙しい過ぎるぞ、サバンナは。
番組を見終わって、お風呂に入って就寝。
ここはサバンナじゃないから安心して眠れる。
ほぼ半世紀ほどの生涯で初めて思った。
とりあえずここ（日本）に生まれておいてよかった。
夜中に空襲警報が鳴るような時代だったら日本に生まれてもうかうか眠れなかっただろうに。
夜、寝ている間に後頭部及び首、肩に嫌な痛みが起きた。
呼吸整えたりいろいろ試すが痛みが緩和する様子はない。
枕に頭をつけると痛みが増す。
体を起こすとそうでもない。
でも眠いから仰臥の姿勢をとりたい。
とりあえずバファリンを服用した。
それでも痛みが緩和しない。
こういう時は執着しないに限る。
まあそのうち過ぎるだろう…
と思ったら朝になっていた。
バファリンが効いたのだろうか。
昨夜の名残が多少残ってはいるが大分緩和したようだ。
食いつくように手に汗握ってサバンナの番組を見ていただけでこんなになるとは…
とてもわたしはサバンナでは生きられそうにない。
