気になる求人があったので、応募するかしないかは不確かだけれど一応作っておこう…と思い履歴書を書いた。
最後に履歴書を書いたのはどうやら2007年のようだ。この履歴書も手元にあるということは出さずじまいだったのだろう。
その履歴書を参考に新しいものを作成したのだが、今や昭和、平成、令和と元号が三つに跨ってしまうので西暦で書いた。
学歴から書き始めた。学歴の殆どがなんだか遠すぎて実感が伴わない。とりあえず書き進めた。
震災や原発事故、コロナ禍が挟まったことで昔のことが更に遠くなって感じられる。
次は職歴。
職歴の中に「退職」の文字が三度登場した。
以前の履歴書にはただ「退職」と書けばよかった覚えがあるのだが、今時分は「一身上の理由により」とか「親の介護のため」とか何らかの事由をつけるのが習いのようである。
それぞれの「退職」の前に「一身上の理由により」と枕詞を置いてもよかったのだが、「一身上の理由」という言葉も今ひとつ煮えきらないので簡潔な説明の言葉を置いた。この方が仮に面接という段になった時にも採用側も応募側もまだるっこしくなくていいだろう。
一通り書き終わってびっくりしたのは字体の変化であった。
2007年の履歴書の字は筆圧が強くピシッと並んでいる。それに引き換え2022年の字は些か呑気で気まぐれな風情がある。
歳をとるのも悪いことばかりではないのかもしれない。
(後日談)
退職の前に置くのはやはり「一身上の都合で」という枕詞にしてみた。