太陽が降り注ぐ時間が少ない上に届く光が弱くなるのだろうか。
特に午後がいけない。
三時前くらいになってくると空が俄かに低くなりだし、それとともに重暗い気分が体中に満ちてくる。
そんな感じをピアノで弾けば少しは落ち着いた心持ちにもなるかと思うものの、気持ちにぴったりした音が見つからない。
いくら暗い心境で弾いてもどこかしら光が差しているような、そんな音になる。
そう、光が差しちゃうのだ。
おまけに重く弾こうとしてもふわっとしちゃうのだ。
恐らく肝が据わっていないか、地に足がついていないかなのだろう。
体重はそれなりにあるのにな。
「優しい感じが出てしまうんだね」なんて言ってくれる優しい人もいるけれど。
音はごまかせない、とはよく言ったものだ。
早く冬至が過ぎないかなぁ。
柚子を片手に待つことにしよう。