rumipianoのへっぽこるみ日記。

即興ピアニストrumipiano(岡本留美)のブログです。日々のつれづれ、脳内日記(創作日記)、演奏会情報などを載せています。YouTube公開中(『youtube rumipiano』で検索)。ホームページは「rumipiano ホームページ」で検索するとご覧いただけます。お問い合わせはrumipianosokkyo@gmail.comまで。

テレパシー?

この間(12月2日)の虎ノ門B-tech Japanでの『Rumi&Yukkoのやりたい放題vol.10』、無事終わりました。ご来場いただいた方々、気に留めてくださっていた方々、本当にありがとうございました。

…………………………………………………………

前日に寒波が来てどうなるかと思ったが、当日は穏やかに晴れていい感じだった。

左手に曲がらない親指を抱えての本番だった。

整形外科を二軒まわったり整体の先生にお世話になったり焦ったり諦めたりいろいろな想いをしながらたどり着いた当日だった。

頭が先行してあれこれと妄念がやってきて大変なことになってしまっている時間が長かったのだが、もうこれは頭や精神力の領域ではなさそうだと覚悟した。

「もう、手に任せよう!」

そう思った。

 

前半はYukkoさんがシューマンの『子どもの情景』を弾いていた。シューマンいいなぁ…。会場がYukkoさんの柔らかな雰囲気に包まれていった。

いつもは即興以外にもアレンジものを演奏していた。今回もその予定で何曲か弾くつもりだったのだが、当日の会場で「オール即興プログラムにしよう!」と直観した。

白いキャンバスにいきなり描き始める公開制作のような感じのステージになればいいと思った。

かつて横尾忠則さんの公開制作を府中市美術館で観たことがあったあの感じを思い出した。

タイトルのない即興とタイトルのある即興とリクエスト即興(お客様からの「お題」に基づいた即興)。

特にリクエスト即興は観客の皆さんと一緒に即興しているような感じになってお互いに面白かったようだ。

「綺麗なお題じゃなくちゃいけないのかしら?」と後になってぽつりと言っている方がいらっしゃった。

実はわたしも心の中で「なんでみんな綺麗なものばっかり言うんだろう??」と思っていた。

そんな雰囲気があったみたいだ、どうやら。

「『血染めの桜』とか思いついたんだけどなぁ…」なんていう方も!

 

演奏会後にメールで感想を寄せて下さった方がいらして、このようなことをおっしゃっていた。

「『AIとフィジカル』というお題が浮かんでいたのですが…」

その方はなんとなく直観でその場でリクエストするのをおやめになったそうです。そのあとでわたしが「YouTubeでこのところ何回か自分がアップした動画をAIがオススメしてくるのですが…」とAIとヒトの関係のような話をちらっとして、予め用意していたタイトル『Human Ah Human Beings』を弾いたのだが、「シンクロでした!」とびっくりなさっていた。

テレパシーが通じたのだろうか…

多かれ少なかれ毎回このようなことが起きる。

人前で生演奏をする時の醍醐味である。

 

また来年も『Rumi&Yukkoのやりたい放題』、どうぞよろしくご贔屓に。