かつて『銀河鉄道の夜』をアニメにした映画があった。
観たことはない。
細野晴臣を聴き始めて、この映画の音楽を細野さんが担当していたことを知って、サントラCDを手に入れた。
その中に『主よみもとに近づかん』という賛美歌がアレンジされたものが入っていた。
何語で歌っているのかよくわからないのだが、いいメロディだなぁと思った。
そこでアレンジしてみたくなった。
沈みゆくタイタニック号の中で楽団が演奏していたのがこの曲だとかいや違う曲だった…とか。
音大に通っていた頃、作曲家の金光威和雄先生の和声の授業があった。
音大受験生必携の黄色い表紙の音楽理論の本の著者のおひとりでもある。
授業のテキストは先生の手書きのコピーを製本したものだった。
毎回和声の宿題が出てそれを五線紙ノートに書いたものを採点していただく。
禁則を犯すとデデンマーク(「!」マークを赤鉛筆でデデンと書き入れられるのが面白かった。
きのこ研究や鉄道ジオラマ作成をなさるほか、お茶でうがいしてそれをそのまま飲んでしまったりたとおもしろい先生だなぁと思った。
和声の授業をちょっと思い出しながらハーモナイズしてみた。
即興でその場の思いつきでハーモナイズするのもスリルがあって面白いが、手癖に落ちてしまう。
シンプルなメロディにじっくりと考えながら和声を付けていく作業も大切だなと思い返した。
もしよかったら聴いていただければと思います。