家の目の前のアパートの4階の部屋が全焼して真っ黒になっている。消防による消火活動で鎮火した焼け跡の部屋に消防隊が3人ほどいるのが見える。部屋の住人を探しているのだろうか。部屋の天井と壁とが作るやや横長の方形がくっきりと見えるほど見事に焼けている。部屋の住人は無事なのだろうか。心配しながらその様子を自分の家のベランダから見ている。するとさらにほんの少し離れたところで建設中のビルが屋上から火の手があがる。
「火事だ火事だ」と誰かが叫ぶ声がする。
オレンジの火がたなびいている。
あっちもこっちも大変だ。
…という夢を見た。
しかもこれが二回上映された。
おかげで目が覚めてからも火事を見たリアルな感触を引きずっていたが、そのまま仕事に出かけた。
家に帰り夕飯を食べながら夕刊に目を通していた時、「府中で3棟全焼 男女6人が軽傷」という見出しに出くわした。住んでいる市内で火事があったらしい。
「三十日午前三時五十分ごろ、東京都府中市西原町の店舗間集合住宅など三棟から出火」…
ちょうど夢を見ていた頃に火事が起きていたのだろう。