いつもピアノの調律でお世話になっているカワイの方がカレンダーをもって挨拶に見えた。
カレンダーをまじまじと見ていると、「KAWAI」という企業ロゴの下にこう書いてあった。
「もっと伝えたい、感動を。」
これが普通に「感動をもっと伝えたい」という表現だったら受けるインパクトも違ってくるような気がする。
「感動をもっと伝えたい」
ふーん。
「もっと伝えたい、感動を。」
ほほう…!
手元に処方箋の説明書きがある。
イソバイドシロップ70%分包30mlの「薬のはたらき」のところにこう書いてある。
「尿の量を増やす働きがあります。」
これを
「量を増やす働きがあります、尿の。」
としてみるとまたひと味違ってくる。
どれだけ増えるかワクワク期待を抱かせる。
オムロン上腕式血圧計のパッケージの「注意事項」にはこんなフレーズがある。
「測定結果の自己判断はしないでください。」
これを
「しないでください、測定結果の自己判断は。」
としてみると危険度合いが増してくる。
そ、そうか、わかった、うん、絶対しないよ。
DHCヘアカラーのチューブに記載されている「使用法」には次のようなフレーズ。
「そのまま5分程度放置します。」
これを
「放置します、そのまま5分程度。」
としてみる。
さて、どうだろう。
思ったほどのインパクトはないか、これは。