夏が手強くなってきた。
感染症もさることながら暑さがなかなかに恐ろしい。
湿気を伴う暑さはなおさらだ。
避けようがない。
エアコンで冷房やら除湿やらをしてみて、表面的には解決しているように思うが、五臓六腑が勘弁してくれと口々に騒ぎ出す。
特に就寝時は手強い。
寝る前にエアコンのタイマーを2時間設定にする。一晩中つけっぱなしにするのは光熱費の高騰のご時世で遠慮したいのもあるが、そもそも鼻が弱いのでやられてしまう。
途中、寝苦しさに目覚めると扇風機をつけてタイマーを2時間設定にする。
いろんな角度を向けるこの扇風機は小さいけれど頼もしい。そしてなんとなくかわいいので時々頭を撫でたり話しかけたりしてしまう。
そうこうして、明け方にようやく落ち着いて数時間ほど眠れる。
こんな夏が今年はあとまだひと月ぐらい続くのかと思うとうんざりどころか自信がなくなる。
果たして夏を越せるのか、と。
そして、この先、いくつ夏を越えなければいけないのか、いくつ夏を越せるのだろうか、と取り越し苦労が始まる。
神頼み、ではないが今こそ夏越しの祓えを真剣に執り行わなければならないのかもしれない。
夏を越すためのいろんなものがまたこれまでのように開発されたり売り出されたりするのかもしれない。そうしたものがまたさらに暑さを増したり廃棄物を増やすことになるのかもしれない。
木と土があれば涼しくなるんだけどな。
海からの風が吹き抜ければもっと涼しいんだろうな。
そうやって都市計画していけばいいのにな。
みんな、コンクリートが好きなのかな。
そういえばカタツムリはコンクリートを食べるとか聞いたことがある。でも葉っぱも食べたいよね、多分。
夏の恐怖は怪談ぐらいにしておいてほしいな。