Eテレの日曜夜のクラシック番組でおもしろい演奏会のスタイルを紹介していた。
ドイツでの試みだ。
あるギャラリーがその演奏会場として場所を提供していた。
予めインターネットで予約した観客ひとりが、ヴァイオリニストひとりが待つ部屋に入ってくる。
もちろんお互い初対面だ。
言葉は交わさない。
挨拶さえも。
これも感染対策だ。
ヴァイオリニストと観客が向かい合って座る。
もちろん十分な距離をとって。
ヴァイオリニストは観客の顔を見てその場で演奏する曲を決める。
一曲弾いた後観客を出口に促す。
もちろん言葉は発しない。
観客の感想は「この体験は人生に染み込んだ」というものだった。
見ず知らずのヴァイオリニストが自分のためだけに目の前で音楽を奏でてくれる、という体験はとても印象的なものであったそうだ。
このスタイルなら出来るかもしれない。
考えてみよう。