コロナの影響で生演奏の機会がなくなっている。
会場に出向いて演奏を聴く、という文化様式が廃れていかないか心配だ。
生演奏のスタイルを「観客の前で最大限に緊張させられてその上演奏をしなければいけないなんて拷問に近い」と考える人もあるらしい。
グレン・グールドなどはそう思っていたかもしれない。
わたしもクラシックを人前で弾くのは怖いので弾かない。
一方、観客のいるところで演奏すると演奏者本人も思いがけないおもしろい演奏になったりすることがあるから不思議だ。
部屋でひとりで弾いている時とはまるで違う感じになることが多い。
音楽を聴くことに関しては、メディアで聴く音と生で聴く音はやはり聴こえ方や感じ方が違うなあと個人的には思う。
五感だか六感だかで音を捉えられるのが楽しい。
この先、このような感覚をメディアが再現できるようになるかもしれない。
楽器が人の肉体によって演奏されなくなる時代も来ないとは限らない。
「昔の人はわざわざ苦労して楽器の練習をしてたらしいよ」なんて言われる日が…
まあそれはさておき…
感染が終息したらまた生演奏が聴けるように、演奏家たちを守る休業補償が必要だ。
いろんなジャンルの演奏家に残っていてほしい。そしていろんなジャンルの音楽が生で聴ける環境であり続けて欲しい。
いろんなジャンルの音楽が自由に演奏できる環境であり続けて欲しい。