毎日歯を磨いている。
若い頃はゾッとするほどいい加減に磨いていたなぁと回想する。
今の歯磨き事情はざっとこんな感じだ。
①起床時
顔を洗うついでにから磨き(歯磨き粉を付けずに磨くのを「から磨き」と呼ぶことにしている)をする。
②朝食後
糸ようじ➡︎歯間ブラシ➡︎歯ブラシ(歯磨き粉を付ける)➡︎一本磨き(ピンポイントで磨ける歯ブラシ)➡︎舌ブラシ
の順で本磨き(「から磨き」に対して)を行なう。
③昼食、間食後
糸ようじとマウスウォッシュで簡略的に済ませる。
④夕食後
朝食後に同じ。
こいび〜とよこれがわたしのぉ いちに〜ちのはみがきなのです〜てゅらてゅらてゅらてゅらてゅらてゅらら〜(『一週間』のメロディに合わせて)♪
これだけ日常生活に溶け込んでいる歯磨きだが、どうしても戸惑うことがある。
しかもほぼ毎度のことといってもいい頻度で。
言うまでもないが、歯には上の歯と下の歯がある。
糸ようじと歯間ブラシ使用時にどうしても覚えていられないのだ、どこから始めたかを。
下の歯に取り掛かっている最中に「あれ?上の歯やつたっけ?」と思って下の歯が終わり次第上の歯に取り掛かる。
上の歯に取り掛かっている最中に「あれ?下の歯やったっけ?」と思って上の歯が終わり次第下の歯に取り掛かる。
これを数回繰り返してなんとなく終わるのが常になっている。
毎日二回も行っているのに「まずどこから始めるか」というのが定まっていない。
歯磨きが終わるたびに「今度こそはちゃんと決めてから…」と決心するのだが、もう次の本磨きの頃にはすっかり忘れてなんとなく本磨きを始めてしまうのである。
こうしていつのまにか人生が暮れていくのだろうなぁ。