時間がなかったらどんなかな、とふと考える。
この場合の「時間がなかったら」というのは「時間的余裕がない」という意味ではなく、「時計やカレンダーがなかったら」という意味での、だ。
外が明るくなったり暗くなったりするから、朝昼晩の変化は分かる。明るくなってきたら起き出して暗くなったら月や星を眺めてそのうち眠るのだろう。
天気や周りの植物の感じで時季の移り変わりを知るのだろう。
葉っぱが枯れてきたな、雪が降ってるな、花が咲いてきたな、葉っぱが緑になってきたな、暑くなってきたな、雨ばっかり降っている時季になったな、全然雨が降らない時季になったな、とか。
いいな、こういうの。
この先しばらくは続きそうだな、デジタルワールド。
ヒトってそういうのが好きなのかな。
サクサクカチカチしたものが。
手足を縛られながら脳だけを使わされているような、そんな感覚になってしまう自分は今ひとつヒトではないのかもしれない。
この辺りがワクワク楽しめるとヒトっぽくなるのかな。
ヒトって大変だな。
困ったな。
困ったらひとまず寝てみることにしよう。
寝ている間に何かが変わっている…ってこともないだろうけどね。