この時期、指先が乾いて仕方がない。
指先が乾くと感覚も乾く。
つるつるつるつるしてしまう。
脳にも感覚が届かない。
何に触れてもピタッと来ない。
本当に困る。
指先の感覚を奪われると一番影響が出るのがピアノを弾く時だ。
このところてんでダメだ。
弾いている指と音と脳がまるで呼応しない。
ああ、このままどんどん弾けなくなっていくのかと気が遠くなる。
特に楽譜を見て弾く時が壊滅的だ。
およそ二人羽織で蕎麦を食べているような状態。
油分の少ない子ども用のハンドクリームで束の間感覚が戻るがまたすぐ元の木阿弥だ。油分の多い大人用のハンドクリームを塗ると指先のツルツル感がさらに増すので専ら子ども用を使っている。
コロナの前は半年に一回は人前で弾く機会があったが、演奏会が冬のこの時期になったこともあった。その時分もやはり指先はつるつるしていたのだが、今年のつんつるりん加減はさらに増しているような気がする。
年齢的なこともあるのだろうが、冬の乾燥が激しくなっているのではないだろうか。
無節操に人工物を増やした結果なのだろうか。
こんなつんつるりんの指でもピアノが弾けるひとってすごいな。
早く感覚が戻って来るといいなぁ。