渋谷のユーロスペースで細野晴臣さんのドキュメンタリー映画『No smoking』を観てきた。
10:00からのモーニングショー。
朝の円山町。
入口を少し歩いただけでなんとなくドキドキする。
客席は空いていた。
月曜だもんね。
二十人いたかな…
細野さんの音楽人生を細野さんと一緒に振り返っているような気分になった。
それにしても映画の中の何から何まで全てが心地よかった。
いつまでも観ていたかった。
終わらないで、って。
No smoking、といいながら細野さんは実によく煙を吸う。
煙は音楽なんだって。
それに細野さんはよく変な歩き方をしておどける。
いや、おどる。
多分宇宙人なんだろうなぁと思った。
どこかで読んだことがある。
変な歩き方をするのが好きな人は宇宙人の可能性が高い、って。
地球だって宇宙の中の一つだから人間だって宇宙人だ、とか言わないでね。
その「宇宙人」とはちょっと違う感じだから。
異星人、なのかなぁ…
音楽に関するイマジネーションが縦横無尽にとめどない。
常に音楽を考えている。
押し付けがましさのカケラもない。
かっこいい。
愉快で心地いい。
自由な空気感にホッとした。
そしてワクワクした。
すごいひと(ひと、かな?)だなぁ、ほんと。
そして何より声がいい。
五感、いや、六感ざわりがとにかくいい。
出す音も然り。
作る音も然り。
見る夢も然り。
なんてったって「カエルに甘噛みされる夢」だもんな。
たまらない。
すごい人がいたもんだ。
まいったよ。
遅ればせながら。
長生きしてくれないと困るよ、ほんと。
あの世に行っても聴きたいな。
聴けるかな。
たぶん聴ける。
なぜなら…あの世の音楽だから。
[おまけ]