亡くなった友だちのことをふと考える。
毎年年賀状もやり取りしていたことを思い出す。
今年届いた年賀状の束の中に彼女からの年賀状があった。
「たくさんおしゃべりしましょうね」
そうだよ。
もっともっとおしゃべりしたかったよ。
なんだか泣けてきた。
滅多に見ることのない写真の入った箱を開けた。
これまで撮った写真が時代ごとにまとめてある。
大学時代のまとまりを手にとる。
彼女と写っているものがあった。
それも束の一番上に。
赤い袴姿の彼女はほんとうにかわいらしかった。
彼女が亡くなったなんてなぁ…
よく分からない。
また会えそうな気がしてしまう。
あのくるりんとした目を見ながらまたおしゃべりしたいのにな。
ピアノだってもっともっと聴いて欲しかったのにな。
知り合えてほんとうによかったよ。
ありがとう。
また会おうね。