rumipianoのへっぽこるみ日記。

即興ピアニストrumipiano(岡本留美)のブログです。日々のつれづれ、脳内日記(創作日記)、演奏会情報などを載せています。YouTube公開中(『youtube rumipiano』で検索)。ホームページは「rumipiano ホームページ」で検索するとご覧いただけます。お問い合わせはrumipianosokkyo@gmail.comまで。

ドキドキ15分間。

ちょっと喉が変だなと思った。

更に木曜日の夜、お風呂に入っている時に顎の右下辺りが膨らんで脈を打っているのに気づいた。

三、四日前から久しぶりに弾き歌いの練習をし始めたせいだろうか、それとも流行病か…

翌朝、かかりつけの耳鼻科に電話をした。症状を伝えると「その症状でしたら一般外来ではなく発熱外来の枠で受診していただくことになりますが…」ということで、発熱外来を予約して受診した。「ご来院の際にはトイレや洗面所はお使いいただけないので…」

 

クリニックに入る前に受付に電話を入れて下さいとのことだったので、耳鼻科の入口より少し距離を置いた場所から電話をした。そこからは開放されている入口ドアと待合室が見えた。

完全防護服のスタッフさんのお出迎えを受けた。こんなに気を使われるなんて何だかちょっとVIPになったような気分がした。

なるべくスタッフさんに不安を与えないように私も距離を保った。

 

スタッフさんにカーテンのパーテーションがある一角に通された。

体温計を渡され測った。

ピピピとなると同時にスタッフさんがカーテンの隙間から顔を出したので、体温を確認する間もなくなるべく離れたところから体温計を渡した。

その後パルスオキシメーターを差し出され、やはりなるべく離れて人差し指を入れた。

 

まもなく先生から名前が呼ばれ、診察室に入った。

先生ももちろん完全防護服。

頭にキャップを被るとなんだかかわいらしく見えた。

先生はまず喉を診てから「溶連菌やコロナの検査をしますね」といって私の口の中から何やらいろいろと採取した。

「15分くらいで結果が出ますので待ってて下さいねぇ」と言われて、またカーテンの中で待っていた。

語尾に優しく穏やかで呑気な余韻がある。患者を不安にさせない配慮なのかそれもともともとこういう話し方なのか…

 

ドキドキの15分間。

こんな15分間は人生で初めてかもしれない。

陽性だったら何となく周りがざわつく気配がするだろうと聞き耳を立てながら、頭の中では「コロナだったらマズいよなぁ、高齢の母と一緒なのに…」

「今日の夜にはどうなっているんだろうなぁ…」

「ホテル療養になったら何を持っていこうか…キャリーケースにカビが生えてそうだよな…」

「この一年人とほぼ合わず、不織布マスクを二重にして日用品の買い物に行く以外はほとんど引きこもりのような生活をしていたのになぁ…もしコロナだったら、コロナってすごいよなぁ…」

などといろいろ考えていた。

 

先生がカーテン越しに声を掛けてきた。

カーテンの隙間から先生がにゅっと顔を出した。手には検査キットを持っていた。

「コロナ、溶連菌などどれも陰性でしたぁ」

ひとまずホッとした。

「腫れが強いので安静にして、もしかしたら画像検査とかも必要になるかもしれませんのでまた1週間後に受診して下さいぃ」

そのまままたカーテンの中で待っていると、スタッフさんが来て次回の予約や会計などをその場で済ませた。

 

先生もスタッフの方々も親切に接してくれたのが本当にありがたかった。

 

この日から早速安静生活に入った。

ベッドの周りに必要にものと好きなものを置いて安静を堪能している。

昼間にうつらうつらしながら音楽を聞いたり本や漫画を読んだりするのは最高だ。

昔から安静が好きだったのを思い出した。具合が悪くなくてもよく安静にしていた。

 

抗生剤のおかげか喉の痛みは大分緩和してきた。リンパ腺の膨らみも少し小さくなってきたような気がする。

さて一週間後、どうなっているかな…