秋の空はなんとも綺麗だなぁと思う。
昼も夕方も夜も外を歩く時にはつい空を見ながら歩いてしまう(それでなくとも空を見て歩きがちではあるけれど…)。
今日の昼間も空を見ながら歩いていた。
防災無線のスピーカーの上にカラスが一羽いた。
悠然と遠くを眺めていた。
やがて近くの木に飛び移った。
その鮮やかでしなやかな仕草に見惚れた。
立っていた脚を一瞬ふっと脱力させてその弾みで斜めに舞い上がり飛んでいった。
その感じが実にこなれていて色っぽくてドキドキしてしまった。
かっこいいなぁ、カラスって…
セキセイインコもかなりかっこいいがカラスも負けていない(かわいらしさにおいてはセキセイインコの右に出る者はいないと思うのは贔屓目すぎるだろうか…)。
カラスの体面はヒトには黒っぽく見えるが、トリには色々な光が見えるらしい。
ヒトの目は3色を組み合わせていろんな色を映し出しているらしいが、トリの目では4色を組み合わせているのでさらに細かく色が見えているそうだ。
ヒトの目から見ても色鮮やかなトリもいるが、ヒトにとっては一見地味な風合いのトリでもトリの目にはカラフルに映っているという。トリには果たしてヒトは一体どんなふうに映っているのだろうか。トリには申し訳ないくらい魅力のない色をさらしていそうである。洋服で多少なりとも誤魔化せていたらいいのだけれど…