戦争が好きな人と嫌いな人がいる。
自由が好きな人と嫌いな人がいる。
この溝は埋まらない。
「戦争」という言葉からイメージするもの、「自由」という言葉からイメージするものが人それぞれ違う。
言葉というのは危うくていい加減なものだ。
なにかを表せそうで表せない頼りないものだ。
言葉は目の前にないものを表現したり、実在しないものを延々と作り上げられる。
言葉により素敵な世界を作ることができる。
言葉により事実を作り変えることもできる。
肌感覚の伴わない言葉は気味が悪くて怖い。
体裁だけを整えた耳障りのいい言葉も罪だ。
そんな類の言葉の洪水の中で、言葉の真意を常に探りながら今日も泳いでいく。自分のペースでしっかり泳いでいくしかない。
抑圧や戦いの惨禍はもういらない。